ブランディングとは、実践的な事業戦略・ブランディングのフレームワークを公開します。

ブランディングとは、実践的な事業戦略・ブランディングのフレームワークを公開します。

事業戦略の考え方

ここでは何のサービスを誰にどのような戦略性をもって届けるか、戦略のもととなる考え方を、実例と共に紹介します。
事業戦略といっても固いものではなく、頭の中のもやもやを解消するための一手順だと思っていただければ幸いです。

まずは売るサービスを考える

まず売りたいサービスがあるから商売を始めると思いますが、そもそもそのサービスに市場価値があるのか、そのサービスを求めている人がいるのか、価値が無く、求めている人が少ないのであればサービスを変える、もしくは絞る必要があります。

売るサービスをリストアップ

  • WEBデザイン
  • SEO
  • 紙系のデザイン
  • ブランディング
  • サイト制作
  • システム
  • 設計

キーワードは多ければ多い程良いですが、その分時間がかかります。

マインドマップを利用してもよいと思います。

そのサービスの需要を調べる

リストアップしたサービスに対して、キーワードサジェストツールを使って関連用語と検索数(需要)を調べます。
本当はGoogle adwordsのキーワードアドバイスツールが一番いいのですが、クレジット登録したアカウントじゃないと見れないので、1日の利用制限がありますが、今まで一番使いやすかった下記のツールを利用します。
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/


他にも色々ありますので「キーワードサジェストツール」で検索してみてください。
ポイントは検索数と、競合性を確認できれば大丈夫です。
また一個のキーワードに縛られず、関連するキーワードを色々思い浮かべ、余裕がある場合、一通り調べた方がいいです。

WEBデザイン

WEBデザインで調べた検索数と競合性です。

serchVolumeが月間検索数、CPCがリスティングを出した場合の想定クリック単価、PaidDifficultyはリスティングを出した際の難易度で、値が高い程競合がいます。
SerchDifficultyはSEOの難易度で、数字が高い程競合がいます。ここで見るべきはserchVolume とSerchDifficultyで、競合が少なく需要がある物がいいので、serchVolumeは1000以上、 SerchDifficultyは20前後辺りがねらい目のキーワードになります。

こちらの図を出力したツールは契約が必要ですが、 neilpatel.comでも関連ワードは調べられます。

また検索した人の特徴に関しては、キーワードから想定される人物像を想定して考えても大丈夫です。

これらの結果から、「WEBデザイン」に関して、制作をお願いしたい人は少なく、学びたい人か、就職を考える人が多い事が分かります。

WEBデザインを売るのであれば、技術職の会社員で40歳以上の学びたい人に対し「教育」を売った方がいいことが分かります。

パンフレット

パンフレットに関しては、ただ英訳したい人と、レジャー系のパンフレット探す人が多いようです。

しかしながら、パンフレットの作り方や作成といったキーワードの検索も多いので、パンフレット制作に関しては結構まだ需要もあり競合も多すぎない様です。

ただ印刷に関しては競合が多いのでサービスの対象外にしてもいい気がします。

名刺デザイン

名刺デザインは自分で作る人が少なそうで、

そこそこ需要がありそうです。

因みにアプリデザイン管理画面デザインに関しては検索数はかなり少なかったです。

SEO

SEOに関しては、SEOの情報を探す人と、対策会社を探す人に分かれます。

SEOコンサルと、SEO対策 会社は結構、検索数もある程度あり競合もそこまで多く無いのでねらい目かもしれません

サイト制作

サイト制作に関しては検索数が少なく、競合も多そうです。

web制作に関してもそうでした。

WEB制作

ホームページ制作

ホームページ制作に関しては結構競合が多いですが、キーワードとしては「東京」、「自分で」、「選び方」がポイントになりそうです。

WEB制作、とサイト制作と一転して検索数が多いのは、ITリテラシーがそこまで高くない印象です。

ブランディング

ブランディングに関してはまだ浸透してない印象で、言葉の意味や戦略を学ぼうとする、もしくはただの会社名が引っかかっています。

設計

設計に関しては建築に関するものが大半です。

キーワードを調べてみた結果

  • WEBデザイン:技術職の会社員で40歳以上の学びたい人に対し「教育」を売った方がいい
  • パンフレット、名刺デザイン:そこそこ需要ありそう。
  • SEO:SEOコンサルと、SEO対策 会社として銘打てば、商売できるかも。
  • サイト制作に関しては検索数が少なく、競合も多そうです。
  • ホームページ制作に関しては結構競合が多いですが、キーワードとしては「東京」、「自分で」、「選び方」がポイントになりそうです。
  • WEB制作、とサイト制作と一転して検索数が多いのは、ITリテラシーがそこまで高くない印象。
  • ブランディングに関してはまだ浸透してない印象で、言葉の意味や戦略を学ぼうとする、もしくはただの会社名が引っかかっています。

結果を踏まえて売るサービスとしては

東京でやってるホームページ制作、且つ自分でもできて学ぶこともできる

更にSEOコンサルやWEB事業を行う会社の選び方、ブランディングに関しても教えてくれる会社

メインキーワード(メインサービスで他サービスへのフック)に関してはかなりありきたりでかなり不本意ですが

「ホームページ制作会社 東京」

で行こうと思います。

このキーワードはあくまでサイトの作り方としてキーワードを入れるだけなので、会社のVISIONや理念とは全く別のものと考えて大丈夫です。

強みを考えてみる

サービスの軸がきまったとこで、強みを考えてみます。

よく見るSWOT分析です。

これで伸ばすべく強味、機会を検討します。

弱みや脅威に対して準備することも大事かと思いますが、最初はより強味を強く際立たせていく事が必要です。

強味を考えれば逆が弱みだし、考える時間を短縮してあえて弱みを無視しました。

WEB事業に関するノウハウがあり、無料制作ツールや格安ツールのいい部分も悪い部分も解ります。

この表から無料ツールさえ利用した格安パッケージも用意することにしました。

サービスの目的を再検証

今度は少し別角度から、主とするサービスから、どんな人がどんな目的で、本当は何を求めているか検証します。

上記の内容から、交流・パートナー提携出来て、勉強できて、ついでに営業資料が作れる場所を創ろうと思います。

市場の空きポジションを探す

狙うポジションを明確化するため、そのサービスを求めるタイミングは朝か夜か、求める人は法人か個人か、仕事で必要かプライベートで必要か考えます。

個人向けが多少空いてるかと思いきやBASEやメルカリや無料サイト制作ツールでほとんど開いていません。ホームページ制作だとほぼレッドオーシャンに見えます。

逆に「学び」で考えると夜開いてる法人向け。が開いてそうですが、WEBだと朝夜関係ありません。

これは実店舗は現物を売る場合は結構参考になります。

ポジションマップ

市場調査時に重宝する。他社とポジションを比べた時に、一番差別化できるポイントを理解します。

ホームページ制作に関しては、高級で汎用性があるサービスがよさそうです。

エッジを入れる

同じ業種のサービスでばかり考えると、結構レッドオーシャンに突入しきって出られなくなります。

ホームページ制作から少し別の業種「学び」が出てきたので、これと「ホームページ制作」と他、「無料ツール」や

別の好きな事でもいいので、ベン図を用いて重なった部分が何にあたるか考えます。

見えてきたのはクラブやバーで勉強もできる場所。

これは少し難しそうですが、アーティスト活動を行う出だしのアーティスト向けのサイトはどうでしょう。

服飾スクール向けの教育出来て起業も出来そうなホームページ制作サービス。

他にも考えると色々とビジネスチャンスが転がっています。

事業ニーズ、ビジネスモデル、競争戦略

ある程度の競争戦略と顧客ニーズ、提供価値をピックアップできたので、

ここからからは社会貢献や顧客課題を解決できるか、ビジネスモデルとして成立しうるか考えていきます。

社会貢献

これは少なからず必要です。

これからのサービスの価値としては、ただいいモノではなく、そのサービスに共感できるかどうか信頼性が価値としては大事になります。

後付けでもいいですが、ここは必ず考えてください。

今回の場合は個人事業や自由な働き方が増えてきた中で、より仕事をしやすく、学べる場を作りたい

といった所でしょうか。

正直本来ここがVISONにもなりうり、サービスの前に信念として必要な物になります。

ここに関してはフレームワークを使うより、自身が経験してきた課題に対して、どう社会に貢献するべきかを考える必要があります。

ビジネスモデル

これは課金帯の検討や他社と比べ競争力があり、無理の無い課金形態か検証します。

ここは普通にエクセルを使い他社のサービスと自社のサービスを比較します。

不を解消できるか

最後にそのサービスで顧客の不満や不安を解消できるか。下記の様に検証してみます。

ここまでの検証で何を求められていて、自社のサービスとしては何を提供するべきかが見えてきたと思います。

ここからはその提供すべきものをどの様に提供するか、見せるべきか「ブランディング」について考えていきます。

ブランディング

ペルソナを作る

ブランディングを行う上で大切なことはターゲットを絞る事です。

ここまでの調査で、40代後半以降でサイト制作を学びたくて。

起業を始めて営業資料やパートナーが欲しい人物像が出てきました。

その人に向けてどういう印象が心地よいかを考えます。

  • 年齢:45歳
  • 性別:男性
  • 学歴:4大卒
  • 職業:起業にあたってWEB戦略を最近になって重要視する様になってきた建設業や食品販売等
  • 興味:集客、WEB戦略
  • 住居:一軒家
  • 子供:2名

ペルソナが見えてきたら、再度このペルソナの課題をリストアップしなおす方法も大事な手法です。

ここまで課題やサービスの検証を行ってきましたが、ペルソナが見えてくると更に課題をリストアップし易くなり、課題を解決すべきソリューションが見えてきます。

ペルソナの印象を具現化する

ペルソナが提供するサービスを受け取る際に、どのような印象を与えれば抵抗感が無いか考えます。

学びたい40代後半であれば、落ち着いた色。しかしながらチャレンジ精神もあり、学ぶことをサービスの軸とするのであれば、熱量のある明るい赤系を入れてもいいかもしれません。

逆に、コミュニケーションできるサービスを提供するのであれば、落ち着いた青系がいいと思います。

メインカラーサブカラーを決める

ある程度メインカラーが決まってきたら、相性のいい色を決めます。

https://color.adobe.com/ja/create/color-wheel

こちらのツールを使って、サイトや各営業資料に使うベースカラーを決めていきます。

抽象的テイスト分布

また、抽象的なキーワードからブランドのあるべき姿をイメージしていきます。

テキストを決めていく

テキストやジャンプ率を決めることも大きく印象を変える一つの手です。

これらの「ペルソナ、印象チャート、カラーチャート、抽象テイスト、フォント、ジャンプ率」がそろってようやくブランディングのスタートだと思います。

顧客接点を考える

ここまで考えたら、次は、どの媒体でどの様に顧客と接し、どのようにアクションを取って欲しいかを考えます。

種類ネットワーク
コーポレート企業サイト
サービスサイトサービスサイト
ECショッピングサイト
比較サイト情報メディア
アプリアプリ
オウンドメディア記事系
パンフ、カタログ紙媒体
モール楽天,Yahoo,Amazon…
SNS、LINEアカウントエンゲージメント
看板、旗店舗
動画Youtube
名刺、取扱説明書必用に応じて

この中で最適な媒体を最適なタイミングで最適な印象を持って与えていく必要があります。

カスタマージャーニーマップ

これらを考えるうえで、便利なのがカスタマージャーニーマップです。

この図によって、与えるサービスを確認するまでの経路や、どの様に商品に接してもらい、どのように考え行動してほしいかを練っていきます。

…とざっとここまで手法を書きましたが、ここに書いている事を軸として更に考えて、形にしてを繰り返すことでようやくブランディングの意味が出てきます。

これだけ多くのサービスがある中で「ブランディング」は本当に大事です。

これらの目に見える手法だけでなく、ブランドストーリーや、事業背景、サービスの人となりをどう説明していくかも大事なブランディングです。

信頼してもらう為、他社とどのように違うサービスなのか、本当にいいモノかを判断してもらう為、「ブランディング」に力を入れることは非常に大事になってきます。