高齢化が進む日本で、年々医療費が増加してきています。
それだけ医療を受ける数が増えてきているという事ですが、医療の提供側は相反して増加傾向にはありません。
増えない人員の問題、看護師や介護士の低賃金、ハードワークの問題、高齢者が若年層の数を大きく上回る事での年金問題と。
問題は多々ありますが、これから先医療はどう発展するのか考えてみました。
先進 医療
医療の事を考えた時に一番明るい話題と思うのが先進技術。
病院に行かなくても遠隔操作で医療が受けられたり。
自ら増殖する細胞によってがん細胞を減らす細胞が作られたり、どんな細胞にも変化出来る万能細胞が見つかったり見つからなかったり。
そのうち病院もいらず、細胞を入れ替えるだけで若返るし病気も治る様な。
そんな社会が来るのではないかと思うとワクワクします。
とはいえ倫理的だったり、ハレーション的な問題でそんな近い未来には実現しないと思っています。
今回はそんなかなり先ではなく、近い将来、医療の現場がどう変化するか考えていきます。
これからの医療
医師を選べる時代に
掛かりつけの医師って大事ですが、病院によっては医師を選べないケースがほとんどです。
例えがおかしいかもしれないですが、これからは医師を選べる時代にもなってくると思います。
医師の特徴や得意とする分野、医師がどう考えどういう評価を得ているか。
これらの事は全く患者側にはわかりません。
いちサービスとして考えると全く異常なことです。
業界の特徴的に、スピーディーに不特定の人数の患者を診るにはそんなことをする必要もないのはわかりますが、とりあえずの薬を処方して自分で直すより時間が掛かってしまうやぶ医者にあたることだってよくあります。
そんな医者側のサービスクオリティの増加がこれからの医療には必要だと思います。
ただそんな医者側のカルテを公開するには医療体制の根本的な改善が多く必要になってきます。
電子カルテの充実
医療体制の改善の一個に電子カルテの充実があります。
システム技術としては結構電子化技術を提供している業者は多い印象ですが。そのシステムを組み込む病院は少なく感じます。
よく、病院にいって医者が触ってるパソコンを除くと、何時の時代の物かもわからない、非常に操作しにくいシステムをカチカチしていることを目にします。
電子カルテの導入は病院側にとってもこれまでの仕組みを変えなくてはいけないハードルがありますが、共通ネットワークによって、だれがいつどんな時、どんな医療を受けているか共有すべきだと思っています。
そうすることで初診であっても、急に掛かりつけの病院に行けない人であっても急患であっても、すぐに患者の状態が把握できる状態になる事が必要だと思います。
またこれによって未病、病気になる前の兆候に気づけたり、未然に防ぐ仕組みを病院側から提供することも可能になってきます。
バイタルデータの送信
Apple WatchやIot機器に自動的に自分のバイタルデータ、健康状態を送ることで、今どれくらいの脈拍で、心拍はどれくらいで、どれくらいの運動をしてて、血圧がどれ位で…と自動的に管理する仕組みも増えてきています。
電子カルテとこのバイタルデータ、そこにAIでの自動診断や、医師のデータと患者のデータのマッチング、さらにはそのデータネットワーク内で確認できるセカンドオピニオンの適切な指示。
これが相まってくれば医療の世界は格段に変わってくると思います。
それに事前にデータを自動的に遅れていればある程度待ち時間も予測することができ、なかなか進まない順番待ちのシステムの導入も、もっとより簡単な技術で導入しやすくなり、待たなくて済む。なんてことも増えてくると思います。
セカンドオピニオン
高アクセス、高クオリティ、低コスト。これがどんなサービスでも求められる事です。
ですが、医療に関しては、アクセス以外は素人には判断がつきずらいものです。
そこで必要になってくるのがセカンドオピニオン。
医師といっても人間。失敗は判断ミスもあるのもです。
セカンドオピニオンの必要性は年々高まってくるものの、もう一回意見を聞く為に同じ説明をしなきゃいけないとか、セカンドオピニオン自体を探すことが大変だったり。
セカンドオピニオン化が進まない現状があります。
ですが、前述したカルテは医師のデータ、バイタルのデータが分かり易い形でネットワークかすれば、色んな人の意見がすぐに聞けるようになったり、家族の病気に事前に気が付くことが出来たりと、医療を提供する側の圧迫も減ってくるはずです。
医療費のインセンティブ化
医療費をインセンティブ化するところも増えてきています。
医療提供側だってある程度の報酬が無ければ、技術、クオリティの促進も上手く進みません。
介護の複合施設
介護施設も変わってくるとは思います。介護施設にカジノが入るなんて噂が何年か前にあったりしましたが、これからの介護施設は、利用者の増加とともに、より多様化してくると思います。
まとめになりますが、医療提供側のシステム刷新が遅れるのは、導入のハードルが高いコトだと思います。
より簡単で導入によるデメリットが無い状態で前述したデータを利用したシステムを導入することができればこれからの未来は大きく変わってくると思います。
なので、これから先、医療の周りにあるシステム関連の企業は伸びてくるだろうと予測しています。